Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

お金をもらう相手(本のレビューも兼ねて)

仕事って、すごくドライなイメージ。

お金のやりとりがある人とすごく仲良くなれるとはあまり思えなくて、やっぱり仕事をくれる人ともらう人の関係性は崩せない。私の中では越えられない壁があるような。

でも、仕事仲間とすごく仲良くしている人はたくさんいる。お金を支払う/もらう関係でも、別に上下関係がないというか。よく考えればそうだ。対等なんだから。だって、等価交換のはずですもの。私は成果物や作業時間を与えた上でお金をもらっているはずなのに、なんだか相手の方が上に感じてしまうのよね。それは、相手に選ぶ権利があるからなのか。
(かたや、会社(社長?)に対してはそんなにへりくだった感じではない。私って身勝手ですね。)

私の考え方とは別で、すごく仲の良い人からお金をもらって生業にしている人がいるよね。
私は自分の考えが何かにとらわれているだけで正しいとは思っていないので、そういう人を否定するつもりはまったくないけれど、とにかくそういう人がいる。

例えば、フラの先生。フラの先生はお教室の生徒を「家族だ」と言うわけです。家族から生活するため、趣味に使うため、あらゆるお金をもらっている。
私が以前フラにハマって、極めたいと想像したときに、フラを教えて生活できないかなと頭をよぎったことがないわけでは無い。でも、家族と呼ぶ人達からお金をもらうことはできないなと思った。それだけが理由でやめたわけではもちろんないけれど、私は普段慣れている構図(会社からとか、取引先からお金を得る)でないと居心地が悪いのだと思う。

以前インタビューした方に送っていただいた本があり、そこにはこんなことが。
久しぶりに友だちと会ったときの話らしい。

友人が表情を落としていったのです。
「実はひとつ悩みがあって。今度カウンセリングしてもらおうかな」
 私は少し迷いましたが、正直に答えました。
「“カウンセリング”となると、本業としてやっているから、公平性のために同料金になるけど、必要なときは、いつでも言ってね」
 すると彼女は、こう言ってくれました。
「友だちだから、倍払いたいくらいよ。葉子の努力を知っているから」

私の(何が原因だかわからないけれどつまらない)固定観念が、ほんのり解けた気がした。
友だちだから、払うんだよね、と。