Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

ITに対する偏見

ITってもしかしたら面白いんじゃないかってことについて書きたい。

ファッションやライフスタイル、インテリアの方が楽しそう?

ずばり、つい最近まで、ITをあまり面白くないものだと思っていた。
だって見てもごらんなさい。
雑誌の世界で言っても、ファッションや、ライフスタイルや、インテリアなどなど・・・そっちの方がずっと楽しそう。

知識があるってだけで求められるのは切ない

あとは自分に自信がないというか。
IT系の仕事が多かったのだけど、情報工学出身だったし、コンピューターの会社にいたから、そのことがわかるってだけで仕事が来ているんじゃないか。それって私の文章がいいというわけじゃないよね? とか。卑屈?
(ライターにもいろいろいるけれど、私は本当に文章を書くのが好きなライターなんです)

だから、IT系からできるだけ離れた方が本当に好きなことに出会えるんじゃないかな、みたいな。

本当はITっていいものなんじゃない?

だけどよく考えてみると、
・私はいわゆる「ものづくり」が好き。形や構造を考えたり、作る手順を考えたり、手を動かすのが好きだ。父の得意な日曜大工にも通じる。そしてITって、ものづくりだ。
・大学時代にプログラミングを学んで、私はけっこう好きだった。人に教えてもらうタイプの人もたくさんいたけれど、私は自分でアルゴリズムを考えたし、本当に全部自分でやった(いわゆる「できる友だち」がいなかったのもある)
・ITはチームラボによってアートにも繋がろうとしている。アートって、私にとって、たまらない憧れがある。

チームラボの猪子さんがこんなに好きなのに、どうして今まで気がつかなかったのだろう。
わざわざ楽しい部分を隠してITを見ていたとしか思えない。

私の考えていたITとは何だったのか

これまでは、こんな風に思っていた。
・いわゆるパソコン。CPU、メモリーなどの組み合わせ。
・いわゆる情報システム。会社でお金をかけて導入するも、使いこなせない人が多かったりする。
・ガジェット。スマホとか、タブレットとか。

つまり、ITをできあいのものとして捉えていたんだと思う。

「ITには素敵な人がいない」の誤解

以前書いたかどうかわからないけれど、私は面白い人が好き。
私の育ってきた環境では、話していて楽しい人というのは、得てして学校の成績が悪い。
バイト先で知り合ったおしゃれでカッコいい高校生も、わりと学校の成績が悪い。
まじめに大学に通っている男の子なんかは、ちょっとダサ目で魅力が少ない。
だから、

頭がいい人=面白みが少なくてダサい
頭が悪い人=面白くておしゃれな人が多い

みたいな方程式ができてしまっていた。
・・・バカみたい? でも私にとっては真実だった。
田舎ってヤンキーがモテたりするでしょ。そんな感じなのかな。

それを後輩の女の子に話したら「大学(著者注:有名大学)に行ったら、違ってました。頭が良くて面白い人はいくらでもいた」と言うのですよ!
私にはにわかに信じられません。

で、何でそんな話をしたかというと、「IT」に対しても勝手にそんな(間違った)固定観念を持っていたのではないかと思うから。

広告やテレビやファッションなど華やかな世界=面白くて素敵な人
IT系=まじめな人

みたいなね。(何度も言うけど間違ってますよね?)
でも付け加えると、私は自分がまじめなのでまじめな人が好きです。

「ITにも」じゃなくて、「ITには」素敵な人がたくさんいる

猪子さん目当てで見たテレビ番組で、ウォンテッドリーの仲暁子さんを知った。
しゃべり方がクールで、女性にありがちな感情的なところがほぼなくて、意見も素晴らしくて、すごくかっこよかった。ひとめで好きになった。
よくよく調べたら、自分でプログラミングをしてウォンテッドリーというサービスを作ったのだとか。
すごく意外だったけど、意外に思うことが私の間違った考えを表しているのではないか。

先日取材した教育関連のお仕事をしているSさん(♂)。物腰がソフトでバイタリティがあって素敵だな~と思ったら、情報工学出身でプログラミングをやっていたんだとか。えええ! とびっくりした。(でもその人にしてみれば、ママライターの私が元理系で情報工学出身っていう方が意外だったのかもしれない。)

ITのわくわく

つまり何が言いたいのかというと、ITの世界にもわくわくするような楽しい人・ことがあって、私が本来好きなことと深く繋がっている可能性があるんじゃないかってこと。
それには、プログラミング、ものづくり、っていうのが大事なキーワードだと思うわけです。
あとは、これからは教育ね。

今回の私の覚醒(?)と同じようなことが、世間で起きるんじゃないだろうか。
つまりITはできあいのものだと思っていたけれど、え、自分で作る時代なの? みたいな。
当然ながらこれからの子ども達は、自分で作り始めるだろう。例えば、昔の子どもが工作をしたように、プログラムでいろいろな物を作って遊ぶんじゃないのかな。

最後に

このエントリーのタイトルは、最後に付けた。
「偏見」という言葉が出てきて自分でびっくりした。
偏見をなくしたいと思っていたけれど、やっぱり誰にでも偏見はあって、自分で気づくのは本当に大変なんだってことが改めて分かった。
(私は大学時代からの偏見に気づくのに20年かかったわけですね)

あ、でも、猪子さんがこんなことを言っていた。
「『デジタル苦手で、やっぱアナログが好きなんですよね』とか言っている人いるけど、やっぱそれがカッコいいと思ってるからじゃないすか。デジタルがカッコ悪いっていう風潮を変えたい。デジタルこんなにヤバイしかっこいいじゃん、って」(言葉は違うけど、内容はだいたいこんな感じだと思います)
やっぱりそんな考えは私だけじゃないってことかな?