Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

世界には、この気持ちを表す言葉があるかもしれない

こんな本を買いました。

「翻訳できない世界のことば」

f:id:emi_tochio:20160912135525j:image

 

以前、家族で車に乗り光が丘公園へ向かいながら、

桜並木や銀杏並木からこぼれる陽の光を浴び、

「ほら、木洩れ日がきれいだねえ」と子どもに話したことがある。

 

「こもれびってなに?」

と聞く長男に、説明する私たち。

 

「木洩れ日って、美しいことばだよね。日本語にしかないのかな」

みたいな会話を夫婦でして、そのあともその道を通るたびにことばの美しさを感じた。

 

「翻訳できない世界のことば」

というタイトルを書店で見たときに、「『木洩れ日』も載ってるかな?」って思った。

 

ぱらぱらと立ち読みすると、素敵なことばがたくさん載っている。

こんな気持ちを、状況を、一言で表せるなんて素晴らしい。感動しながらページをめくっていると、あった。

 

「KOMOREBI」

f:id:emi_tochio:20160912195354j:image

 

たまらなかった。ぐっときた。琴線に触れた。心が揺れた。

涙がほろりと、喉の後ろの方で準備を始めたのがわかった。

 

私が小説や物語、映画、音楽に求めているのは一貫してずっとこんな感情で、

感動するとか、涙ぐむとか、そんなことばでは言い表せない感じ。

ずっと私の中に確固としてあって、姿ははっきり見えている。だけど適切なことばが見当たらない。

 

どうやったら言い表わせるのかとずっと考えてきたけど、

もしかして世界中を探してみれば、そんなことばがあるのかもしれない。

まだ最後まで読みきっていないこの本に、載っていたらいいなと思っています。