誰かから「人見知りなんだね」と言われることはまずない。
過去、もっと人見知りだった時も言われなかった。なぜなら、私の場合はただむっつりしているように見えるから。
愛想がない、笑顔がない。
それを「人見知り」と解釈する人はそんなにいないと思う。人見知りっていうのは、たいてい少しうつむいて、恥ずかしそうに、もじもじしているものなのだ(たぶん)。
先日、「人見知りなんだね」と言われた。
この驚きを、どのように表せばいいのだろう。
「君には見えてないの? そんなに血が出てるのに?」
「痛いはずだけど、気づいてないの?」
「手当てしてくれる人いないの?」
これは比喩だけど、そんなふうに言われた。
とても痛かったことに気がついた。
その夜は驚くほどたくさん泣いてしまって、次の日まぶたがひどく腫れた。
※これでは「人見知り」ってことが傷みたいに読めるけどそういうことではなくて、それをきっかけに私の別の痛みをわかってくれたという話。