Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

アナログとデジタルの違い

最近気になっていること。
アナログとデジタルの違い。

たとえば手書きとワープロソフトとか、本と電子書籍、その他もろもろ。

最近思っているのは、アナログは普遍的だということ。
ペンを持って、ノートを開いて、文字を書く。一度覚えてしまえば一生使えて、さらに、慣れれば何も考えずにそこまでたどり着ける。
ノートがあってペンがあって、書き方に迷う人はいない。
それは、文字を書くまでに余計な頭を使わないということで、ストレスが非常に少ないんじゃないか。

かたや、デジタルは、ユーザーインタフェースがころころ変わる。
少なくともiPhoneの登場で劇的に変わったし、パソコンも何年かに一度OSが変わる。ソフトも変わる。
そのたびに慣れなくてはいけなくて、自分用にカスタマイズするにしても、毎回設定が必要になる。
パソコンではそれほど思わなかったんだけど、スマホの場合は、やりたいことにたどり着くまでにステップが多すぎる。
パソコンは、基本的にディスプレイがついていて使う状態なのでそれほど気にならないのだけど、スマホは基本スリープ状態から使う。

ロックを解除、パスコードを入力、アプリを探す、起動する(待つ)、入力方式を切り替える、数字とひらがなでまた切り替える・・・

そんな風にしてやっと入力する。それまでに、考えがどこかに行ってしまうこともあるし、いかないにしても余計な頭を使っている。
頭をあっちこっち使うことは有効か? 私はそうは思わない。たとえば、これから水泳をしようとしているのに、水泳用の準備運動をせずに、ヨガをして、そうかと思ったらダンスをして、やっと水泳する・・・っていうように非効率に使っていると思う。水泳が上達したいなら、適切な準備運動をしてスムーズに水に入ったほうがいい。

メモなんかも同じなんじゃないか。

だから、アナログを捨ててはいけないんじゃないかって思う。デジタルはデジタルでよいところはわんさかあるし、私は原稿を書くのに手書きではできないけれど、アナログの良さはとにかく普遍であること。

博士の愛した数式」を書いた小川洋子さんが書いていたけれど、定理や公式というのは、ずっと変わらないものなんだとか。誰が見つけても見つけなくても、昔から決まっていて、だれにも変えることはできない。
アナログっていうのはそういうものだと思うのだ。紙をこんな風にめくったら持ちやすくて、こんな風に押さえると書きやすい。そういうのは一生変わらない。というよりも私が死んでも変わらない。
体に染みついてしまえば、何も考えなくてもそれができる――。

アナログってうまく言えないけどものすごく大事にしなくてはいけないんだと思う。
誰か偉い人に、脳科学的なところを証明してもらいたい。

もしくは、アナログ人間とデジタル人間では寿命がこんなに違います、という統計が50年後くらいに見られるかもしれませんよ。