Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

「経験から学べ」と言うけれど

「本を読むより経験して学べ」みたいな論理を聞くたびに思うこと。
先に学んでおいた方が効率の良い場合は結構多い、というが私の考え。

大学生のとき、プログラミングを学んでいたわけです。
普通の変数で一生懸命プログラミングを書いてから、「配列でやるとこんなに簡単になります」的なことを先生に教わり、「うわあ、昔の人は天才だなこれ」と思ったわけ。
プログラミングができてから、配列という考え方が発明されるまでにずいぶんの時間がかかっていると思うのだけど、それっていわゆるブレイクスルーだったんだと思う。
で、それを自分で考え出すよりも、天才が考えたことはそのまま取り入れちゃったほうがいんだな、とわかった。
だってそれ以降の難しいプログラミングもわかるし、配列がある前提で思考を巡らせることができるわけ。配列を知ることで、何も考えない人になるわけじゃないでしょ。
数学とか全部そう。中学とか高校で習うことは、昔の超天才が考えだした定理や方程式で、それを「経験から学べ」=「定理を自分で編み出せ」は無理っしょ。

ただ、配列を学んで理解して知った気になって使わないのはよくないと思うよ。それが経験ってことなんだと思う。

だから、思考を止めずに昔の人や最近の人が考えたことを理解して実践していくのは意味のあることだと思うわけです。たとえば、「誰かを否定しない方が人生うまく行く」って、一生かかってもわかんないよそんなの。でも、いろいろな偉い人が言っていて、そのまま試してみたらいろいろうまくいって、そうか! こういうことなのか! ってわかるのは大事。

だからね、やっぱり先人の知恵は生かした方がよいと思う。
だから私はいくら「経験から学べ」と本に書かれていても、また本を読むよ。