Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

小説のすごい効果

ライターになってから、小説をほとんど読んでいなかった。
仕事し始めると、ビジネス書を読んでしまう人は多いと思う。私もその1人だったわけ。

高校時代の数学の先生が、大人になると純文学を読めないわよー、と言っていて、まさにその通りだと思った。
読みにくくて、一見実りが少ない。大人になると、そういうことに時間を使わないのだ。

ライターになりたてのころから先輩に、ボキャブラリーがあまりに少ないと言われていた。
ただ、少ないボキャブラリーでのらりくらりとやっているから、今は何とかなっている。
でも、増やさないと今後つらいよ。
そんなことをアドバイスされた。

でもライターの仕事って、平易な文章を書くこと。
難しい言い回しはいらないんじゃないか? と考えていた時もあった。

だけど、言葉の意味が分かるのと、自分の中から出てくるのは、イコールではない。
つまり、意味がわかる簡単な言葉でも、自分の中から出てこないものはたくさんあり、氷山の水面下ほどの量があるのだ。
その水面から、氷山の塊を少しずつでも押し上げていくことが、私には必要なのではないか。

ボキャブラリーを増やすことだけが目的ではないけれど、最近小説を立て続けに読んでいる。
それだけで、今まで出てこなかった言葉が出てくる。ものすごく実感する。
むしろビジネス書を読んでいると、同じ言い回しばかりで時間の無駄のような気がしてくる。

で、自分の使わない言葉をたくさん仕入れるためには、おそらくちょっと昔の本がいい。
易しい言い回しでも、大変に美しく、正直しびれる。

少し前は、小説も読まなきゃなぁ、という感じだったけど、今は積極的に読みたい気持ちが沸き起こっているのでうれしい限り。

※ちなみに、今日のブログは、ほぼiPhone音声認識で書きました。