Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

早く大人になりたかったワケ

子供の頃、未成年の頃、とにかく早く大人になりたかった。
例えば・・・

小学生の時に好きな男の子ができた。でもどうしていいかわからない。付き合うとか早いよね? 大人ならこんなこと考えなくていいのになあ。

とか。

うちの両親は私が高校生の時に土地を買って新築の家を建てたので、その頃から家庭は節約モード。いろいろ我慢することが多くて、大人になれば違うんじゃないかと漠然と思っていた。
大学受験が推薦で決まると、他の推薦で決まった友達はまず免許を取りに行っていたけど、私は絶対にバイトがしたかった。数ヶ月だけで採用してくれるところはマクドナルドしかなく、校則違反だったけど働いた。

東京にも出たかった。
中二まで足立区に住んでいたけど、中三から群馬へ。
ジャージで登校しなくてはいけなかったり、自転車に乗る際にはヘルメットを被らされたり、がいやだった。
でも大学は、なるべくお金が掛からないようにと地元の国立へ。
早く東京に行きたかった。

大学時代も貧乏生活だった。お金を使わないためには、あらゆることに興味を持たなければいいんだ、と解釈。
群馬なのにスキーもスノボもせず、行ける人をうらやましいとも思わないようにしていた。読みたい小説も、文庫になるまで我慢した。
だから、就職して自分の自由になるお金が増えたのは、ものすごい開放感だった。


他にも、とにかく未成年は不自由、そういう印象。
一番は、まっとうに生きられない不自由さ。そんなものを感じていた人はあまりいないかも。
今私は、罪悪感を感じることは(たぶん)一切していない。それがとても気持ちいいし、快適。
法に触れたり、規則違反のようなものをしていないということだ。
でも、子供の頃ってなんかそういうことをしないとまともに生きられない。
例えば高校の校則。
前髪はまゆ毛の上、スカートはひざ下、そんなものを守れるわけがない。
守っているのは変わった人だけ。普通に生活しようと思ったら、違反しているのをわかりつつ前髪を伸ばすし、スカートを短くする。
いろんなことがバレないように、びくびくするのがいやだったんだと思う。
社会人になって、自分で善きことを選べばいいようになると、これはまた開放感が強い。

「好きなことができる子供の頃に戻りたい」と言う人がいるけど、
だったら今好きなことやればいいじゃん、って思う。
当時はそれなりに好きなことをしていたんだろうけど、不自由さが強く心に残っているから、大人になってから子供に戻りたいと思ったことは覚えている限りない。

大学時代に好奇心に蓋をしてしまったのはもったいなかったかな、と思うけど、他に選択肢はなかったと思えるので仕方ないかな。当時はインターネットも大学でしか使えないしね。

そんな感じで、やっぱり大人は素晴らしいと思うのですよ。