Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

ファンタジーとの境界線

ファンタジーが“向こう側”のものだっていうのは、子どもだってわかっている。

例えば息子は3-4歳の時から、仮面ライダーの世界を「それはテレビだからでしょ」と言っていた。
でも、その境界線はあいまいだ。

トトロを見た後にまっくろくろすけの話をしながら、息子がメイのようにパチーンと手を叩いたことがある。
まるでそこにいるかのように。
彼にとっては、まっくろくろすけがそこにいても全然おかしくないんだろう。
私はその光景を見たとき、「パチーン」の音とともに自分も彼と同じだったことをリアルに思い出して、“それ”をいつどこに置いてきてしまったんだろうかと考えた。

つい先日、くらしこよみのセミナーのフォロー会で、初めて話した人とそんな話題になった。
彼女は「思い出した」と言い、結構大きくなってから、漫画で見た魔法陣を自分でも描いてみて、魔法が使えないか試したという。
魔法は効かなかった。
「やっぱりな」と思った。
そのことで、“向こう側”との境界線がより強固になったんだろう。

私は大学生くらいまで、目の前に星がチカチカするのを、コロボックルか妖精かなんかだと思っていた(恥)。
社会人になってからそれを何の気なしに話したら「えっ、えみちゃんって結構××(失念)なんだね」と失笑された。けっこうショックだった。
ああ、そういう世界を信じないのが普通の大人なんだな、と思った。

境界があいまいなうちにしか、できないことってあるんでしょうね。
もう私にはムリだけど。