いま、技術書って言うほどでもないけれど、なんだかややこしい原稿を仕事で書いている。
とにかく「わかりやすく」というのがリクエスト。これポイント。
まず、書く前に理解しなくてはいけなくて、書きながらまたわからなくなって・・・ってなってる。
ある程度理解してくると、今度はわからない人の気持ちがわからなくなってくる。
いやだからこっちがこっちで、そうじゃないってば。
つまり正確性は増すのだけど、「わかりやすく」というリクエストに応えづらくなってくる。
また、ある程度わかってくると、最初に決めた構成に不満が出てきたりする。
最初からわかってれば、って思うけど、ある程度やらなきゃわからない。
行ったり来たり、できればいいのになと思った。
入り口にいるときには、全然わからない。真っ暗闇を進む。
だんだん目が慣れてきて、わかってくる。
そうしたらもう一度入り口に戻って、もっといい道を通りたい。
でももうそのときには目が慣れちゃっているから、最初のわかりづらさは忘れちゃってる。
そういうのって同居しないのかな。
木を見て森を見る(見ず)、と言うけれど、
それに似た感じで例えると、
ビギナーの目とベテランの目を同時に持つことって可能なのだろうか。
初心忘るるべからず
って、ことわざがあるじゃないの。
PDCA
って、フレームワークがあるじゃないの。
似ているけど、ちょっと違う気もする。
この間書いた「数学の話をふたつ(概念と目的)」にも通じる。
生徒の目と、先生の目。
生徒が先生の目を持つことはほぼ不可能だから、
先生が生徒の目を持つといいんだろう。
突き進むだけじゃなくて、行ったり来たり、したほうがいいよね。