Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

ことばを尽くすとは

「ほんとうのこと」に対して「ことば」はどれくらいの力があるのだろうか。

 

「ほんとうのこと」と「ことば」は

「リアルなもの」と「スケッチ(または写真)」と似たような関係だと思う。

 

3次元のもの(リアルなもの)を2次元(スケッチ)で伝えようとしたとき、

それを知らない人にはきっと、ちゃんと伝えられない。

立体として伝えるためには、あらゆる方向からのスケッチが必要で、それによってようやく全体のかたちを伝えられる。

 

心で思っていること(ほんとうのこと)は実際に見せられないから、

「ことば」を使う。

ただ、ことばでは一面しか表せない。

だから角度を変えて、あっちからもこっちからも見つめなおして、ことばを尽くす。

だけど、「それ(同じもの)」を持っていない人には、やっぱりなかなか伝わらない。

 

同じものを持っている人には、どうか。

きっと、ひとつのスケッチ(ことば)を見せるだけで、

「あ、同じもの持ってるよ」とわかる。

今度は相手が「こっちからみるとこうでしょ?」と言う。

「そうそう、同じかたち」

それは2面も説明すればたぶんわかりあえる。

 

ほんものを見せることはできないけれど、ことばを尽くせば、同じとわかる。

ただ、ことばはほんとうのことを「まったくその通り」に伝えることはできず、再現されるかどうかは相手にゆだねられる。

 

ことばではほんとうのことを表しきれないけれど、

ほんとうのことを表すにはことばを尽くすしかない。

 

と、そんなふうに思うんだー。