断片的に覚えていくような科目は全部苦手だった。
英語(英単語)はもとより、生物、地理、歴史、もろもろ。
歴史などは、流れやつながりがわかると面白いらしいのだけど、どうもそこまでたどり着けない。
ところがなぜか、植物に興味を持った。
本を読んでいろいろな仕組みを知ることももちろん楽しいけど、ただただ散歩して、気になる植物を見つけ、その写真を撮って名前を調べ、生態を調べることがとても楽しい。
なぜ、授業ではつまらなかったのだろう。
今の私は、「身の回りにあって、本物を見たことがある」という、「縁」を頼りにいろいろな知識を得ている。
誰かから「大事だよ」とか言われたんじゃなくて、教科書に載っているからじゃなくて、私が気になったから写真を撮り、名前を調べる。もちろんその前に、近くの花壇に植えた人がいて、その人が選んだから私はその草花に出会えたわけだけど、誰かに強制されるのよりも「自分の意思」が入っているような気がする。
やはり勉強って、自由意志が大事なんだろう。特に私の場合はね。
縁があったものの中から主体的につながっていき、アンテナを伸ばしていく。私はそういう勉強の仕方がいいのかもしれない。
そのやり方が確立したら、今まで苦手だったものにも取り組めるかな。きっとすごく遠回りなんだけど、「スピーディな方法を選んで継続できない」より何百倍も価値がある。
考えてみたら、英語が好きな人も、歴史が好きな人も、好きになったきっかけを聞くと、そうやって自分の身の回りから興味を深めていったケースが多いように思う。
だから子供にもそうしてあげたいなって。
彼らがリアルに身の回りで出会ったものを調べていって、そうやって知識を得られるといいよね。