夫が突然聞いてきた。
「好きなタイプ、って言われたらなんて答える?」
夫と友だちだったころにそんな話題をSNSでしたことがあり、私はその時に自分のタイプを完璧に定義したのだった。
「あのときの、あれ?」彼はもちろん覚えていて、そう言った。
私の「好きなタイプ」は、以下の3つのうち、どれか2つが当てはまっていること。
- 賢い(頭がいい)
- 面白い(笑わせてくれる)
- ロマンチスト(何かを創作するとか、デザインが好きとかそういうのもロマンのひとつ)
ついでに言うと、3つがすべて当てはまっているのが「理想のタイプ」だと考えている。わかりやすい。常にこの3つを考えているわけではなく、惹かれた人が結果としてそうだった、ということ。
動物に例えるとイルカ。頭がよいし、楽しむことが好きだし、存在自体にロマンがある。
夫は、1つが完璧に、残りの2つがほどよく当てはまっていて、理想のタイプに近い。
私は、彼が泳いでいる広い広い海を見たいと思ったし、一緒に連れて行ってほしいと思ったし、今も思っている。
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夫は「(好きなタイプは)生物として強いこと、かも」と言っていた。
運動神経がいい、歌が上手い、健康、力が強い、メンタルが強い、頭がいい、みたいなことらしい。
私は生物として結構強いので、当てはまっているw
風邪ひかないし、運動神経もいいし歌もそれなりにうまい。バレーボールのチームメンバーに比べると腕力が強いとは言えないけど、普通の人よりは強いかも。
メンタルは、すぐに凹むのでそれほど強くないと思っているけど、平均を考えると、今となっては圧倒的に強いかも(というか、おばさんはみんなメンタル強いんじゃないか説)。
理由はわからないけれど、イルカとして広い海を泳いでいるなら、付いて来れる人を選ぶ、という意味では理にかなっている。
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好きなタイプを定義するとき、私は自分の過去を見る。惹かれた人の共通項を考え、惹かれなかった人との差異を考える。
そう思うと、誰かに惹かれる回数が多いほうが「好きなタイプ」の精度が上がる。好きになった経験が少ないと、タイプがよくわからない、ということになる、のかも。
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ここまで書いて思ったけど、夫の言うような「生物として強い」みたいなことって、今の時代Zoomで会議していてもわかり得ないし、アバターで遊んでいたらわからない。
彼曰く、リアルで会っていれば、動きや歩き方などで「運動神経はわかる」のだそうだ。体のバランスや、肉体のコントロール力だと考えればそうなのかもしれない。
そう思うと、「好きなタイプ」に肉体の要素が多い人(それはいつ決まるのだろう?)は、このリモート社会において、「誰かに惹かれる」ってことが減ってしまうのかもしれない。