子どもに本好きになってもらうために、今までもいろいろしてきているし、これからもし続けると思う。
本が好きで本が読める力さえあれば、その人に適切なタイミングで人生は開けていく。そう信じている。
ユダヤ人の本の与え方
お金持ちと言えば、ユダヤ人だ。ユダヤ人の教育について書かれた本を読んだことがある。それによると、子どもが何かに興味を持ったら、それに関する本を本棚に置いておくらしい。読むように強制するのではなく、子どもが学びたいときにそこにある、という事実が大切だという。あと、家の中にいくつも本棚があるらしい。
私はよほどのとき(シングルマザーの時)を除いて、家の中に本棚をいくつか置いていたし、子どもたちが何かに興味を持つとその周辺の本を買うようにしていた。ただ、ちょっとヘビーな本を買ってしまうのがよくない点かもしれない。石に興味を持つと石の図鑑、とかね。自分でも、何かに興味を持つと骨太な本を買ってしまう。
読書量と年収の相関
本をたくさん読むとどんないいことがあるのだろう? 端的には、年収との相関がある。それはググればたくさん出てくる。高収入がゴールではないが、ひとつの指針になる。
本が読めれば独学できる
いろいろなことに早くから気づければ学校でいろいろ教えてくれるかもしれないが、人の成長はまちまちだ。後から気が付いたことを「あの時勉強しておけばよかった」なんて思いたくない。
あとからでも追いかけられるのが本だ。本で物足りなくなったら、もう少し頑張って論文などを読めばいい。
周囲の誰も知らないこと、誰も教えてくれないことでも、本なら教えてくれる。出会いの問題はあるが、たくさん読んでいれば、いい本に出会う確率も高まるし、いい本を探す力も養われる。
本が読めれば環境を突き破れる
子どもとは、たいてい親や周囲の影響を受けるものだ。親と近しい業界で働く人は案外多いし、子どもの「将来なりたいもの」って、目に入るものだけだ。幼稚園や学校の先生、サッカー選手など。
でも、自分の子どもたちには、私以外の影響を大いに受けてほしいと思う。
本は閉ざされた環境をぶち破ってくれる。著名人の著書を読めるのはもちろん、有名でないがすごい人の本はもっとたくさんある。すごい人の影響を「直接」受けることができるのだ。その人の書いた文章を、直接自分の中に取り入れられる。厳密には、その人が書いていないかもしれないし、いろいろな人の編集が多分に入っているかもしれない。でも、その人がOKを出して出版したものには違いない。すごい人に触れられる。それが本なのだ。
また、物語では知らない国や知らない文化、知らない価値観に触れられる。臨場感を持って世界に触れるのは、自分を変化させるためにとても効果があると思う。
その他メリットたくさん
あとは、思考力、読解力、集中力、知識、いろいろなものが増えるだろうが、それは本以外でもできる。だからそこは、本の持つ代えがたいメリットというわけではないかもしれない。
本屋で本を買おう
本好きにしよう作戦はいろいろやっては失敗している。今度は一緒に本屋に行って「好きなものを1冊買っていい」とした(前もやっていたのだがうまくいかなかった)。漫画でもOKとしたら、漫画の1巻を選んでいた。つまり、これから何度も本屋に行くことが確定した。
漫画もいい。たくさんの本の中から自分で選び、自分でページをめくっていく。その行為が尊い。
漫画を買うために漫画コーナーに行くだけでも、その間でいろいろな本が目に入る。まずはそれだけでいい、そのうち、本屋が身近になって、本の陳列の特徴が分かって、興味を持ってくれるかもしれない。