Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

何のために小説を読むか。「その世界に浸りたい」

本を読む目的はいろいろある。当然だが読む本によっても変わる。

 

ビジネス書はわかりやすい。仕事に役立てたくて読む場合がほとんどだろう。

一方、小説はどうか。小説をなぜ読むのか。

「ここじゃないどこかへ行くため」と言っている人がいた。

「知らないことを知るため」と言う人もいるだろう。

名作を読んでおきたい、みたいなのは、知識欲によるものが大きいのかもしれない。私もそういう場合はあるが、メインではない。

 

私が小説を読む目的を考える前に、どんな小説が好きか、どんな小説なら満足度が高いか、を考えたい。

 

私は、いわゆる「その場限りのエンタメ小説」はあまり好まない。

楽しんで読むが、ジェットコースターのように、そのとき楽しいだけではあまりうれしくない。

だからといって、小難しく示唆に富む小説が好きかと言うと、それ自体は条件でない気もする。

 

できれば音楽のように、その世界にどっぷりと浸れるものがいい。

その世界にたゆたう空気、風、音楽、香りに包まれたい。

読み終えたあとも、私を包み込んでくれた何かが、あわよくば現実世界にはみ出てきてほしい。

そう思うと、文体から立ち上がる「音」に浸りたい、のかもしれない。

 

「その世界に浸りたい」が小説を読む目的だとすると、

まずは、浸れるような小説を選ぶ、ことがある。

他には、浸るために没頭できる環境を作ったほうがいいだろう。

静かな環境、開けたスペース、空気のきれいな場所、リラックスできる姿勢、寒くもなく暑くもない温度などなど。

さらには、スマホで読むより、紙の本のほうがよいかもしれない。

ただしお風呂で読むなら、Kindle oasisでもいいかもしれない。

読んでいるものと、自分の好みに合う音楽をかけるといいのかもしれない。

 

そんなことを考えて、紙の本を見直しているところ。