Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

ひとりの楽しみ

ビジネス書で有名なD井さんという方が、こう言っていた。


「読書って言うのは“秘密”なんです。ひとりでこっそり読むし、置いておくと勝手に閉じてしまう。ひとりに向いたメディアと、複数に向いたメディアがある。テレビや映画はみんなで見る、読書はひとり、ラジオもひとり、雑誌は複数に向いていて開いたまま置いておける。そういう特徴があるんです」と。

雑誌は確かにみんなと見たね。教室で広げて。
ラジオと読書が好きな私は、やっぱりけっこう“ひとり好き”なんだと思う。
映画もひとりで見に行く。誰とも感想を共有しない。

後輩Sさんと話していて、「これから映画見に行くんだ」と私。
「いつもひとりで行くんですか?」と聞かれ、基本はひとりだけど、デートで行くこともある、と。
Sさんは大学時代とか4~5人で行くのがスタンダードで、そのあといろいろ感想を語り合うのが楽しいらしい。

私は感想を言い合うのは苦手。
良い映画だったら世界観が損なわれてしまうと思うし、あまり良くなかったとしてもしたり顔で解説なんか始めたら映画が台無しになってしまうような気がする。
というのは後から付けた理由のような気もするけど、とにかく何となくその場で上手く言葉にできない。トイレとかで女子が「あのときこうなると思ったー」とか言うのを聞くのもちょっといや。

理由をもう一度考えてみる。やっぱり、感想を言うことで映画にどっぷり漬かっていた自分が、現実に戻ってきてしまうのがもったいないのかな。
それとも、感想を言い合うことで相手に共感できなかったら嬉しくないとか。それもある。
でも、次の日に話すならたぶんまあまあいける。直後だとちょっと抵抗があるんだよね。やっぱり余韻を楽しみたいとか。しかもひとりで味わいたいとか、そういうことなんだと思う。

これは読書からの流れなのかもしれない。
読書をした後に、世界が違って見えることがある。
お風呂の水の音すら、詩的で美しく聞こえるようになるとかね。
そういう余韻は半日とか1日、もっと持つこともある。
人と会うと現実に戻ってしまうから、ひとりの時間が何より楽しい。
その楽しみを知っているから、映画でもそうなるといいなあみたいな感じか。

ひとりで楽しむラジオも大好き。
これこそ本当に、夜中こっそり聞いていたので、ひとりで楽しむもの。
朝、リビングにJ-waveをかけていたりもするけど、半分も聞いていないかも。
Podcastは、夫と子どもを送り出してから、掃除をしながらひとりで聞いている。大事な時間だ。

もうひとつは、書くこと。
メディアではないけど、これもひとり。
ブログに書くけど、基本、自分に向かって書いている。
そしてたぶん、読むために書いている。
自分のブログを読み返すのがかなり好きで、事実を並べるより考えを載せたほうがとにかく楽しく読めると気付いてから、一番の読者である自分を楽しませるために書いている。
なんだこのマスターベーション
だけどPVがゼロだと書く気が失せる。身勝手なw

ノートの日記についてもいろいろあるけど、それはまた別の時に。

ブログ以外にも書く。読まれたら恥ずかしいことを書く。
だからこれは家族にも見られないようにパスワードをかけていたりする。
そうなるとなかなか自分でも読めないので、これはたぶん本当にアウトプットが目的で書いている。


いま、「本当の自分なんてないんだぜ」っていう感じの本を読んでいる。
私と同い年の小説家が書いたエッセイみたいな新書。
なんかすごく納得できるので、読み終わったらまた何か書くと思う。
今回のテーマもその本を読んだ流れ。

やっぱりバラバラでとりとめがないけれど、この辺で。