「右から2番目の星」という曲を知って。
ピノキオの「星に願いを」になんか似ているなあと思いつつ。
ピーターパンの曲なんだって。
で、そのタイトルがいたく気に入った。
すごくロマンチックなエピソードが隠されているに違いない。
だって普通、右から2番目の星、なんて言い方しないし、どうして2番目なの? そこに何があるの? その星がどうしたの? まず右ってどこよ? 右のどこから数えればいいの? などと思わずにいられない。
だって普通、右から2番目の星、なんて言い方しないし、どうして2番目なの? そこに何があるの? その星がどうしたの? まず右ってどこよ? 右のどこから数えればいいの? などと思わずにいられない。
ググってみると、ちょっとがっかり。原題は
The Second Star to the Right
で、ピーターパンがネバーランドの住所を聞かれて、よく言われる英語のフレーズ
The Second Corner to the Right
「2番目の角を右に曲がる」をふざけてもじっただけなんだって。
The Second Star to the Right
で、ピーターパンがネバーランドの住所を聞かれて、よく言われる英語のフレーズ
The Second Corner to the Right
「2番目の角を右に曲がる」をふざけてもじっただけなんだって。
それをなぜか、気の利いた人が「右から2番目の星」と訳した。
エピソードに色気はなかったけれど、そのフレーズだけでドキドキとときめいた。
谷川俊太郎さんはラジオでこんなことを言っていた、「大人は好き、ってことに意味を見いだそうとしてしまう(なぜ好きか? ほかのものより好きか? どこが好きか? とか考えてしまう)けれど、好きは好きで、意味なんてない。子どもはよくわかってる」
私は「右から2番目の星」っていうフレーズが、そのまま好きなんだ。
谷川俊太郎さんはラジオでこんなことを言っていた、「大人は好き、ってことに意味を見いだそうとしてしまう(なぜ好きか? ほかのものより好きか? どこが好きか? とか考えてしまう)けれど、好きは好きで、意味なんてない。子どもはよくわかってる」
私は「右から2番目の星」っていうフレーズが、そのまま好きなんだ。
ちょっと似たエピソード。
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」
は福沢諭吉さんの「学問のすすめ」の一説だけれど、じつはその後に「といえり」と続く。
本来は、「・・・と言われるけれど(逆説!)」だったのだ。
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」
は福沢諭吉さんの「学問のすすめ」の一説だけれど、じつはその後に「といえり」と続く。
本来は、「・・・と言われるけれど(逆説!)」だったのだ。
・・・と言われるけれど、頭のいい人や愚かな人がいるのはどういうわけだ? と続く。でも冒頭部分だけが残ってしまった。
「Boys be ambitious like this old man」
だったんだとか。
老人のように? それはまたずいぶんと印象が異なる。
元の意味を無視して言葉が広まる。それを信じてしまうのはちょっとむなしい気もするけれど、広まるってことはそこに真理が隠されている。あるいはたくさんの人が感動するエッセンスがつまっているってことなのでしょう。
短いフレーズで誤解されるってことは、そこに力があるってことなんですかね。