幸せな人とそうじゃない人がいるとして、ほとんど環境には関係が無いのだそう。
つまり、お金持ちとお金持ちじゃない人で、幸せの度合いは思っているほど変わらない。
本の中に幸せ度を測るテストがあって、上のように聞いた後も「私は好きな仕事をしているし、愛する夫も子どももいるし、重大なストレスもないし、お金も今のところ困っていないし、幸せに違いない」と考えた私。
幸せ度でいうと上位20パーセントくらいには入っているのではなかろうかと。
最低点が1点、最高点が7点、というテストで、平均点は5.6点。
私は何と・・・5.7点だったのだ。
ほっとんど平均値。まったくもって平均的な幸福度だったのだ。衝撃の事実。
人生の目的は何なのかと考えた時、おそらくそれは学生の頃だったと思うけど、どんな人も、幸せになるために生きているのではないかなと思った。
それはもう変えられないもので、どんな行動も幸せを求めての上のことだと考えるとつじつまが合うな、と自分では結論づけていた。
もちろん方向はいろいろで、「飢えている子どものために尽くしたい。自分の幸せなんてどうでもいい」という人もいるだろうけれど、たぶんその人は飢えている子どもを放っておくのが自分にとって不幸せだからやっている、のではないか。そんな行動をすることで、自分が人の命を救えると実感することで、幸せになれるのではないか。
そう結論づけてしまったことを今になって考えると、どんな環境であっても、心が幸せならそれでいい、ということになる。その究極がおそらく悟りとか、瞑想とか、座禅とか、になるのか。
上記の本では、幸せの50パーセントは生まれつき(遺伝による設定値)だと書かれていた。40パーセントは自分次第でどうにでもなる。10パーセントは環境。
環境がなぜ幸せに関与しないかというと、「慣れ」てしまうから。
慣れないためには、行動し続けるしかないのだとか。
だからこの本のタイトルは「行動習慣」となっている。
話は関連を持ちつつ変わり、私がいつも聞いているPodcast。
経営コンサルの人の番組を購読しているのだけど、
できない部下が入ってきたらどうするか?
主に中小企業を経営している人をターゲットとした番組なので、
「数ある老舗や大企業のなか、できたばかりの小さな会社に入ってきてくれる人はろくでもない人に決まっている。そんなに仕事できる人が入ってくるわけがない。」というようなことをおっしゃる。
「時間は守らない、言ったことをやらない・・・」は当たり前なのだとか。
そこでどうするか、「あ、こういう人が入ってくれたおかげで、勉強できて良かったな」と思うらしいのだ。
最初に採った人が良い人だとしても、長く事業を続けていれば、困ったちゃんは絶対入ってくる。
だから将来苦労しないために、今苦労しておいてそのノウハウを身につけちゃおう、という考え方なのだそう。
かくいう私も、会社でちょっとした「不器用な子」を抱えている。
このPodcastを聞いた後に、「私が万が一独立したとしても、こうやって不器用なスタッフを育てて上手くいった経験があれば、その時に絶対役に立つ」とか、すこし考えられるようになった。
そう考えるだけでとっても教育が楽になり、この人のために時間を使っているのじゃなくて、自分のためだな、と思えるようになってきた。あの手この手・・・も、工夫だと思うとなんだか楽しくなってきた。
幸福というのはこういうとらえ方次第で、いくらでも自分でコントロールできるということだ。
ちなみにこの本で紹介されている行動習慣のうち、テストをやることで自分に最適なもの、とりくみやすいものを選べるのだけど、私は以下の通り。
1.心から打ち込める活動をもっと増やす
2.楽観的な気持ちを高める
3.人を許す
4.人生の喜びを深く味わう
まずはこれを習慣にしてしまってから、他のことに取り組むと良いのだそう。
本の中では「人を許すのはもっとも難しいかもしれません」と書かれていたけど、私にとっては取り組みやすい行動みたい。
なんとなく、納得。あの人絶対許せない! とかあまりないかも。苦手なら避けるだけ。
行動の内容はね、よくある成功本とか自己啓発本、コミュニケーションの本などに普通に書いてあること。でも、それによって「○○が良くなる」「うまくいく」とかじゃなくて、「幸せになれる」というのが新しいというか、目から鱗。
幸せは環境にあまり関係が無いというエピソードがたくさん紹介されているのだけど、その中でも驚きのものをひとつ。
外見が美しい人、そうではない人、をランダムに選んでテストをした結果、美しさと幸福度には関連が見られなかったとか。でも、本人が自分を「美しいと思い込んでいる」なら、幸福度を増す要素になるかもね、とのこと。結局とらえ方次第ということだ。