Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

「本」との付き合い方

「本が読めなくなったな~」と思う。

「読みたい」と思っても、その本を読み進められない。時間を取ろうと思わないし、時間をとっても集中できない。

音声で聞いてみる

そこで、ながらで聞けるオーディオブックや、Alexaアプリの読み上げ機能を使ってみた。これはいい。集中力がなくても聞けるし、どんどん進んでいくし、話半分であっても、読まないよりはましだろう。

 

すごくいいなあと思いながら聴いていた。

読みたい本が減ってきた

ふと気が付くと、「あまり読みたい本がないな」と思うようになってきた。どれを読んでも同じなのではないか。ビジネス書はどこかで聞いたことの焼き直し。なるほど! と思っても「改めて考えるとそうだよね!」ということばかりで、全く新しい新鮮な知識というものにあまり触れていない気がする。これが大人になるということなのか……! いやまさか、世の中はこんなに知らないことであふれているのに!

 

本と言うのは、読めば読むほど読みたくなるものであるのだ。これまではそうだった。読みたい気持ちが減るというのは、触れている本が自分に合っていないのではないか。

 

聴くだけだと、本の良さを少ししか享受できないのではないか……。

昔読んだ本を開いてみる

森博嗣さんを好きになるきっかけとなった『喜嶋先生の静かな世界』をぱらぱらと開いたことがあった。なんと、すらすら苦もなく読める。苦もなくというか、読んでいてものすごく楽しいのだ。読書体験とはこういうものであるはず。楽しい時間のための読書だ。

森博嗣さんの文章があまりに読みやすいということもあるだろうけど、これまで読んだことのある本を再度読むというのはいい。だいたい内容を忘れているのに、一度踏みしめたことのある道をもう一度歩く歩きやすさがある。

あとは、文体に合わせた雰囲気のなかにどっぷりと身をゆだねることができる。オーディオブックは、読む人の声の雰囲気にのまれてしまうが、文章はそうではない。作家の文体に身をゆだねながら、自分で作り上げた世界に浸れるのだ。

もっと読みたくなる

そんなわけで、一度読んだことのある本をもう一度読んでみようと思っている。Kindleで購入したライブラリを見ると、再度読みたい本が結構ある。また、紙で買って手放した本も、もう一度Kindleで買ってみるとよいかもしれない。

読書って勉強のために読みたいと思うことが増えているけど、楽しみのために読んでみよう、と最近思ったという話。