少し前、あまり本が読めなくなっているなあと思っていた。
特にビジネス書も面白くなくなってきた感じがしていた。
いい本もあるんだけど、若い頃のようにどれを読んでも新鮮、ということはない。
だいたい聞いたことのある内容の中に、一部、初めての情報が入っているような感じだ。もっと目が爛爛とするように、エキサイティングな体験がしたい。
そんなとき、人に勧められたミステリー? 小説を読んだ。普段読まないジャンル。
『犯罪者』太田愛
疾走感があって、次が気になって、暇があれば本を(Kindleだけど)開く生活。
こういうの久しぶりに思い出した。
なんだ、本読む時間あるじゃん。
その後、友人に「面白かったよ」と勧められた小説を読んだ。純文学と呼ばれるジャンルだと思う。
『セルフィーの死』本谷有希子
これも、犯罪者ほどハラハラドキドキではないが、とても面白く読んだ。
私の生活に、本が入り込んできている。少しずつ。
次も純文学。
『DTOPIA』安堂ホセ
『耳に棲むもの』小川洋子
いい調子だ。
ここいらで大作を読んだ。
『世界99』村田沙耶香
途中ペースが遅くなることもあったが、それなりにちゃんと読んだ。
だんだん、情景描写だけのページでも、目が滑らなくなった。
ちゃんとリズムよく読んで、情景が浮かぶ。
途中、ビジネス書的なものや、哲学書、ノウハウ本なども読むが、
やっぱり小説が楽しい。
古典のようなものを読もうとすると、あまり進まなくなる。
それで現代の小説を読み、スピードを上げておいてから、読みにくいものにまたチャレンジする。その間に、リハビリが進んでいるので、ずいぶん読めるようになっているはずだ。
本が読めない人はこんな風↓に、
読みやすいエンタメ小説
→読みやすい現代の純文学
→読みやすくはないが名作と言われる純文学
→古典などチャレンジしたい本
と進んでいくといいんじゃないか。
筋トレみたいなもので、初めての人は少しずつ強度を上げていかないとできっこないし、久しぶりの人もリハビリしていかないと挫折する。のでは。
私ももう少しスピードが上がったり本に対峙する時の反射神経のようなものがアップしたら、少しずつ古典的なものにも手を出していこうと思う。