Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

小さな夢に近づく

私が活動していることは、なんか軸のようなものがあるのかもしれない。そうとは知らずにやってきたけれど、誰の評価も気にせず好きなことをやっているとこんな風に、どこかでつながることがある。

 

ポッドキャスト「コルクラボの温度」

コルクラボというコミュニティで、ポッドキャスト部を立ち上げて4年目になる。活動するうちに「問いと対話でコルクラボの温度感を伝えていく番組」ということになった。「普段見逃しやすいテーマを通じて、何かを考えるきっかけになってほしい」と思ってやっている。対話は「哲学対話」をやっているつもりだ。

 

アウトプット相談

誰かのアウトプットに関する相談を受けている。無料で90分。

 

戦略には2つあると思っていて、勝負に勝とうとする方法と、勝負をしない方法。私は、勝負をしない方法を勧めたい。勝負に勝つのは、目的が勝負に勝つことだ。でも、勝負をしないなら別の目的が必要。

 

アウトプット相談では、アウトプットしたい理由を「勝つため」だと思っている人の誤解を解きほぐすところから始まる(それでも勝負が目的の人がいたらそちら方面で話を進める)。たいていは、自分と向き合い、自分の中にあるものをいかにして発信するかという話になる。

 

「お題」担当

前述したコルクラボで、私が入ラボした時にはすでにあったしくみ。それは毎週月曜日に「お題」が出ることだ。私はこれをすこぶる楽しみにしていて、毎週欠かさず答えている。3年半ずっと。毎週だ。

 

「問い」というのは自分の中の新しいドアを開ける鍵のようなもの。どの箱を開けたらいいかわからない鍵はちょっとしんどいし、何度も明けたことのある箱の鍵もちょっとつまらない。できれば、開けたことのない箱を開けたい。それは、ちょっとしんどいこともあるけど、初めての自分に出会えることも多い。隠しておいた自分が見つかることもある。自分では同じところばかり開けてしまうから、誰かが渡してくれた鍵を使うのがすごくいいのだ。

 

で、私はこの担当者をしている。お題を出したい人を募り、その人からお題を受けとり、出題者(掲示板に書き込む権限のある人)に渡す。

 

『ずっとやりたかったことを、やりなさい』

昨年、『ずっとやりたかったことを、やりなさい』という本に関する部活をコルクラボで立ち上げた(『ずっとやりたかったことを、やりなさい』実践部)。この本では、「モーニング・ページ」を毎日、「アーティスト・デート」を毎週やることを勧めている(それ以外のワークもたくさん載っているけれど)。それを実行して報告していく部活だ。

 

この2つの活動は、自分の中に潜っていく作業だ。よく、1日のワークショップで自分の内面に気が付くことはあるけれど、それにも限界がある。考えながら動いていかないと、深いところまで到達できないのだ。「こっちがいいかもしれない」と、実際の生活で動く。「そうでもなかった」と別のことを試す。それをやるためには、比較的長い期間が必要で、その間ずっと考え続けなくてはならない。そのために「モーニング・ページ」が必要だ。さらに、自分が枯渇してしまわないように水を与えるのが「アーティスト・デート」だ。

 

この2つは、自分に向かい、自分の中に深く潜っていくことができる活動だと思っている。さらに、誰にも触れさせることがなかったとてもやらわかくて繊細な部分にアクセスできる。過去の私はこの活動によってとても救われたし、自分のいろいろなものに気が付くことができた。私の周りで潜在的にそれを求めている人がいたら、その手助けがしたいと常々思っていた。実際に、それを求めている人ばかりなのだと私は思う。

 

この部活のようなことが、本当はずっとしたかった。いろいろな人が自分のアーティストを見つけて、本当にやりたかったことに向かうアシストをするということ。いくつかある夢の中のひとつ。それが実現に向かっているような気持ち。

 

久しぶりに読み返しているけれど、全ての行にマーカーを引きたいくらい、私の心にグサグサくることばかり書かれている。そこにいるのは過去の私だった。自分のアーティストをひた隠しにして、傷つかないように守って、そんなことに興味がないようにふるまう。

 

アルケミスト』では、本当は夢を持っていたのにあきらめ、胸の内にしまってしまった人が何人も出てくる。主人公サンチャゴのように、本当に欲しいものに向かって冒険をするのは並大抵のことではないのだ。

 

カーズ/クロスロード(カーズ3)』で、主人公マックィーンを応援するクルーズ・ラミレスは、本当は本人がアーティストなのにそれを隠している「影のアーティスト」だった。私はラミレスに自分を投影し、映画館で誰よりもボロボロ泣いた。

 

軸のようなもの

私自身の軸と言うより、私が活動しているものの軸は、誰かの創造性を開放したいってことなんだと思う(本当は全人類だけど)。それを顕在化させるのが「問い(答え)」や「モーニング・ページ」で、水をやるのが「アーティスト・デート」だ。哲学対話は、そのどちらの意味もある。

 

その中で、「モーニング・ページ」の威力はすごい。毎日やるからしんどいけれど、それだけの意味はある。問いに答えて、哲学対話をして「気持ちいい」だけで済ませず、何かを作る(この場合は文章を作る)ことが大切なのだろう。

 

私は社会に対して期待も怒りも少ないタイプなのだけど、「好きなことで食べていけない」という状況や、だれかのクリエイティビティを潰す人には怒りを感じる。だからこの辺りは、私の軸のようなものになっていくのだろう。

 

新年最初のイベント

2021年最初のイベントは、『ずっとやりたかったことを、やりなさい』の読書会。とても幸先がいい。