Low Kick - 2nd -

たぶん全部ひとりごと。 テキトーだけどマジメです。

母の葬儀の会葬礼状を書いた

母の葬儀で「会葬礼状」というものを書いた。

ライターやっててよかったな、と思った。

母に対する私の思い出でもあるので、ここに記しておこうかなと。

最初はもう少し長かったが、父から「長い」と指摘を受け短くした。短くしてキュッとよくなった気がする。

最後の2行は決まり文句をそのままコピペ。

 

(見出し)
たくさんの笑顔と愛は、ずっと私たちの心の中に

(本文)
「宝物を産んでくれてありがとう」
ほんの2か月前、母が私にくれた最後の手紙の書き出しです。

12年前、初孫の出産時には東京でずっと私のそばにいて、孫の誕生を誰よりも喜んでくれました。四人の孫に恵まれた母は、彼らの成長をもう少し長く見届けたかったことと思います。目を細めて孫に笑いかけ、抱きしめる姿は、育児に不安のある私や弟にどれだけ勇気をくれたかわかりません。

東京では保育士として、群馬に越してからは福祉作業所の支援員やヘルパーとして働き、人のための活動に生きがいを感じる人でした。最近ではエコクラフトの籠バッグづくりに精を出し、趣味に留まらず販売、講師業と広げていきました。

昔からとにかく花が好きで、庭でたくさんの草花を育て、外出先でもその名前を教えてくれました。「なんて可愛いの」と言いながら花びらに触れる姿は、一度きり会うだけの花にも愛を注いでいるように見えました。

いつも明るく周囲に愛を注いでいた母 栃尾○○は、享年六十八歳にてその生涯に幕を下ろしました。花のように凛とした、美しい人生だったと思います。

生前賜りましたご厚情に、深く感謝を申し上げます。本日のご会葬誠にありがとうございました。略式ながら書状にてお礼申し上げます。